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【漫画】FAIRY TAIL【感想】

最近、真島ヒロ先生のFAIRY TAILを読んで、感想を書きたくなったので、書きます。



まだ完結してないので、お話の中身については殆ど触れません。

それ以外の部分の感想です。



明るくて、気楽にサクッと読めるので、好きなタイプの漫画です。
重かったり残虐な内容だと、読むのに多少の勇気や覚悟を要するので。





FAIRY TAILを一言で表すなら、私は、こう叫びます。
「絵がうまい!」

横顔を書いたりすると、顔と頭部のバランスが崩れたりするのですが(よくあるのは、頭部が潰れて平たくなっちゃう。絶壁設定でわざとそう書かれてる方はゴメンナサイ)、FAIRY TAILでは、こういう、バランスの崩れた絵が、全然…いや、滅多に、無かったと思います。いや、全然だったかも。
3話連続掲載の時は、流石にちょっと絵のクオリティ下がってた気がしますが、そりゃ崩れますよね。真島先生の速筆レベル、凄すぎです。







内容については、私は、置いてぼり感を感じながら読んでました。
FAIRY TAILという、ものすごく家族愛(チーム愛)に溢れた団体?がある。
それが、設定だけで、どうやってその絆が出来たのかとかが、エピソートとして書かれないままに話が進んでいきます。
でも、敵に勝つ強さの理由とかに、その家族愛(チーム愛)が使われます。
家族(チーム)への想いの強さから、限界を越えた力を引出し、勝利!
私は、この勝ち方自体は、良いと思います。人間の想いの強さは、とても不思議な力を持ってると思うからです。愛の強さも同様です。
でも、これを使うなら、その想いや愛の根拠を書いてほしいと思います。

私にとっては、FAIRY TAILは固い絆で繋がったチームという設定は分かるけど、その絆の根拠が分からない。
だから、他人の家のホームビデオを見せられてるような感じがありました。
盛り上がってるな~、でも、私は蚊帳の外にいるな、ついていけないな、と。


あと、FAIRY TAILは、入団?する試験がありませんよね?
望めば誰でも入れますよね?
それがまた、FAIRY TAILというチームの絆を軽くしてるように感じました。
入ったばかりの新人を、家族だからと、命をかけて守れるのかなと。

私は、隣人愛という考え方が好きです。人間は、仲が良いかとか知り合いなのかという枠に縛られず、知らない人とも支え合って生きてると思うからです。

でも、命をかける程は、なんか、ちょっと、違うというか。
隣人愛で命をかけても、その覚悟には、私は感動できないな~と。



この漫画とセットのように話に出る(!?)ONE PIECEは、チームを作っていくところから、物語が描かれてますよね。
強い絆ができるのが自然に感じる、心に響くエピソードが書かれます。
なので、強敵に対して、仲間を想う力で勝利するのは、私にはそれは全然アリな勝ち方です。



FAIRY TAILは、コミックスの巻数がかなり進み、各キャラの過去とか性格とか深いとこまで明るみに出されて、やっと、FAIRY TAILという団体へ対する熱が、登場人物達と同じ温度になったと思います。

私はすぐに物語に入り込み、すぐに感動して泣くタイプですが、FAIRY TAILに関しては、中々、はいりこめなかった感がありました。

それでも、上手な絵や、難しい問題と対峙しても明るく乗り越えていく物語の展開に惹かれ、コミックスを追い続けました。
キャラクターの魅力が大きい、のかな。


私は、暗くならない話の展開が本当に好きです。
漫画を書くって、病みやすい仕事なんじゃないかと思ってます。
過去に追いかけてた好きな作家さん達の多くが、途中で心を病んでるように、物語が暗い展開になったり、執筆を中断されたり辞めてしまわれたりしたからです。

だから、長く続けても、明るい展開を書き続けて下さる真島先生が好きです。



これからも明るく元気になれる漫画を期待します。

完結して時間がたってから、ストーリーの中身について色々書きたいな~と思ってます。