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【漫画】RAVE と FAIRY TAIL【感想】

最近、真島ヒロ先生の漫画作品、RAVEとFAIRY TAILを初めて読んで、感想を書きたくなったので、書きます。


相違点①【絵柄】

FAIRY TAIL→RAVEの順に読んで、RAVE1巻は、絵が違~う!と、驚きました。



FAIRY TAIL=人体を、立体で描かれてる

対して

RAVE = 初期は、人体を、平面で描かれてる。(漫画ってこんな感じだよな~と、イメージだけで描いてるような。)
18巻くらいからでしょうか?
色々な絵柄を研究され、取り入れられていってるのかなと感じました。
人体が、平面→立体になりました。



FAIRY TAILのあとがきで真島先生は、「絵が中々上手くなりません、これからも頑張ります」というような事を仰られていました。
勝手な推測ですが、読者さんから絵柄について何か指摘を受けたので、変えていこうと思われたのかなと思いました。
真島先生は、あとがき等で、「○○という流れは後付けだという指摘を受けた」等と、作者さんのリアル体験を話されます。
作者さん達は、ファンからの応援だけでなく、厳しい指摘やクレームも受けながら、作品を書かれてるんだな、と思いましたので、勝手にそのような推測が浮かびました。




絵柄に関して、何が正解かはないですよね。
リアルに近い絵が好きな読者さんもいれば、デフォルメが効いた絵が好きな読者さんもいますので。
書き込みの多い画風が読者さんもいれば、あっさりしたシンプルな画風が好きな読者さんもいますし。







相違点②【ストーリーの作り方】

RAVE = 背骨が通ってる感じ。

作者さんに書きたい事があって、こういう流れにしよう、と初めから終わりまで流れを考えて書いてる印象を受けました。
勿論、その流れ通りに全て書く訳ではなく、もっと良い展開等が浮かべば変えていく部分もあるでしょうが。
私にとっては、これが、普通の漫画の書き方だと思ってます。



対して、

FAIRY TAIL= その場その場で考えて書いてる!?


衝撃的でした。
私にとってのストーリー作りのセオリーは、「オチから考える」だったので。
まさか、作者さんのあとがきで、「先の展開は考えてません」とか「○話で○○という事が起こりましたが、さて、どう収集つけましょうか」等という発言を聞くとは…!

冗談なのかもしれません。
でも、私は本当なんじゃないかなと思いました。
RAVEを連載した経験から、真島先生は、より効率的な漫画の書き方を考えられたのかなと。

その場その場で考えていく、という方法にも、メリットがあると思うからです。
・追い詰められた時に、物凄く良いアイディアが浮かぶ事って、意外と多くないですか?
その場その場で話を作っていくなら、初めから終わりまでストーリーを決めるより、緊迫感のある面白い展開で話を作っていける可能性がありますね。
・柔軟に、その時の流行を取り入れられる。

またまた私の勝手な憶測ですが。
FAIRY TAILは、「売れる要素を詰め込んだ漫画を作ってみたらどうなるか!?」を実験してるのでは、と感じます。
真島先生の意思なのか、上からの指令なのかは分かりませんが。
流行は常に流れて行きますよね(漢字の如くですね)
。それを常に取り入れていくには、最初から練り込まれたストーリーでは対応できないと思います。







共通点【ホラーのようなオチ】

真島先生のストーリーには、「オチ」がありますね。
その「オチ」が、ホラーやミステリーのようで、面白いです。
例えば、魔法にかけられて悪魔になってしまった、と思っていたのに、謎を解き明かすと、実は元々悪魔だったとか。
よく考えると、思わずゾクッとなるオチが多かったです。









【双方を読んでの感想】

FAIRY TAIL→RAVEの流れで読んで、ちょっと残念に感じたのは、FAIRY TAILの内容が、RAVEと被ってる部分が多いと感じたことです。
FAIRY TAILがRAVEの続編として書かれてるなら良いのですが、別作品として書かれてるなら、RAVEとはキッチリ切り離して、全く新たな作品を書いてほしかったです。

一人の人間が書いてるので、作風やキャラクターが毎回似た感じになってしまうのは、仕方のないことではあると思います。
この作者さんはこういう作品を書く、だから好き、という風に、それが作者さんの個性という風にも言えますよね。
でも、真島先生は、もっともっと、引き出し・可能性があられると思うから、次回作は、RAVEやFAIRY TAILとは全く違う作品を読みたいです。


私はRAVEもFAIRY TAILも好きです。