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【漫画】アカギ 1巻~32巻【感想】

最近、福本伸行先生の漫画作品、アカギを読みました。
感想を書きたいので、書きます。


多少内容に触れるので、ネタバレOKな方のみお進みください。





































大丈夫でしょうか?


以下、感想です。

↓↓




【貪るように読む】

読む!

読む!

読む!


飢えた野獣のように、

続きを求め、

貪るように

寝食を忘れ

ただひたすらに

読む!




…と、アカギのモノローグ風に書いてみました。



いや~、本当に、こんなにも、続きを待ちきれなかった作品は久しぶりでした。

自分は、レンタルショップで漫画を借りて読んでいます。

3種類の漫画を5冊ずつ借りるという自分ルール。レンタル期間は1週間です。


アカギは、読み始めると、続きが気になって止まらず、5冊なんてあっという間に読んでしまいました。
他の漫画は、続きは気になるけど、その欲求を制して、ちゃんと寝る(大体いつも寝る前に読んでます)という風にできてたのですが。
アカギに関しては我慢できず。しかも貪って読むので、読むスピードも物凄く早かったです。
書き込みが多くコマが小さい作風ではないのも、読むのが早かった理由だとは思いますが。

そして、続きが気になって待ちきれず、すぐに続きを借りに行った事もありました。

レンタルショップは、車で30分弱くらいかかります。


レンタルショップで漫画を借りるのが趣味になって5ヶ月程経ちますが、こんな経験は初めてでした。









【大勝利は、1本の細い糸の先にある】

最初の方は、アカギの無茶苦茶な勝負の仕方に、ドキドキハラハラしてました。


鷲巣編に入る前の回くらいで、ようやく、アカギは、ギリギリに自分を追い詰めるような勝負の仕方をする事がお約束なのだと分かり、アカギが勝つか負けるかへのドキドキハラハラはなくなりました。




勝負の行方には、色々な決着の付きかたがありますよね。
アカギの選ぶ行方は、いつも、細い糸を辿っていった先の勝利。


1回毎の勝負を繋げ、最後の大勝利に持っていく。

大勝利に続く道(=勝負)の途中に、負けやピンチがある。
でも、それは、ゴールの大勝利のためのもので、狼狽えたりしない。



この、ゴールを見定めた勝負の仕方に、自分は衝撃を受けました。

自分は、先を見据える事を滅多にしません。勝負事というか、人生、普段の生活において。
なので、その場その場でうろたえてばかりいます。
先を見据えるとグッと我慢すれば良い場面に、狼狽えて、その場の痛みを防ぐため、安易なその場限りの策に飛び付く…。
こうやって、大事な局面での今までの自分を客観的に見れただけでも、今までは出来なかった事なので、有り難かったです。



人生、ピンチに陥ることだらけですよね。
でも、実は、そのピンチを乗り越えた先に成功があることを、教えてもらえた漫画でした。

ピンチに右往左往していたところなので、とても勇気が出ました。










【いつの間にか、鷲巣卿が可愛いキャラに…】

鷲巣厳。
神々の寵愛を受けている男。

途中まで、とても嫌いなキャラでした。



でも、途中から、アカギが、ギャグ漫画になったように私には感じられました。

その時、鷲巣卿の台詞が、私にとっては、笑えるものばかりになりました。

中でも、
「君達とは違うんです!」
という心の声に、めっちゃ笑いました。

ある意味、素敵すぎます、鷲巣様。



でも、その時もまだ、鷲巣卿は嫌いでした。



愛着がわいたのは、地獄編です。
地獄での、鷲巣卿の屈しない言動が、頼もしいな~と思ったのがきっかけだと思います。



でも、生き返った彼のことは、また嫌いになっちゃったかもですが。







【鷲巣卿ルールの超逆境麻雀】

鷲巣編以前の回でも、アカギを追い詰める色々な逆境が書かれてましたよね。

でも、鷲巣卿ルールの逆境って、本当に、すごいレベルの逆境だと思います。


殆どの牌が透けてるぅ!

血抜きぃ!



おまけにアカギ自身が追加していく、更に過酷な条件。



これ程にも強烈に、見てる者をハラハラさせれる逆境の、それ以上の逆境って、書けるのでしょうか?

鷲巣編が終わった次に、どのようなお話を書かれるのでしょうか?

そう心配になる程、鷲巣ルール麻雀の逆境って秀逸だなぁと思いました。